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座談会~女子の学びをデザインし、変革を続ける女子大学~
座談会参加者
女子大学の現状について―三女子大の場合―――はじめに、先生方の大学について簡単にご紹介をお願いします。(髙橋)
佐々木(敬称略、他の先生も同じ):お茶の水女子大学は、1875年、前身の東京女子師範学校が日本初の官立の女性高等教育機関として設立されたことを起源とし、以来、約150年にわたってグローバル女性リーダーを輩出してきました。現在日本に2校のみの国立の女子大学であり、その時代
『東京大学の式辞 歴代総長の贈る言葉』【ブックレビュー#37】
入局31年目の田代と申します。いきなりで恐縮ですが、私は人前で話をするのが苦手です。職歴がある程度長くなると、人前でお話しする機会もそこそこ出てくるものですが、私は人見知りのうえに極度のあがり症なため、そのことに非常な苦手意識があります。そんな私が今回ブックレビューに選んだのは、石井洋二郎氏の『東京大学の式辞』です。
はじめに 本書を選んだ理由としては、本協会の理事や調査研究プロジェクトのメン
「三つのポリシー」から見える、大学の個性・特徴|3分で知る!大学の今 #4
まず、三つのポリシー(方針)を知ろう! 今、どの大学でも「三つのポリシー」を定めていることは、ご存知でしょうか? 三つのポリシーとは、①学位授与方針、②教育課程の編成・実施方針、③学生の受け入れ方針の総称です。
何だか難しそうな名前ですが、以下に、それぞれの方針をわかりやすくご紹介します。
①学位授与方針→ディプロマ・ポリシー(以下DP)
三つのポリシーの要であり、大学が学生にディプロマ(
『大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起』【ブックレビュー#36】
評価事業部評価第1課の山越です。
2度目のブックレビューを書くこととなり、なるべく読みやすそうで、かつ面白そうな本にしたいと思い、本協会の書庫に立ち寄って手に取った本がこちらです。
本書の構成 これまで本協会が行ってきたブックレビューにおいて、苅谷先生の著書は第9回と第28回でも取り上げています。
今回私が選んだこの本は、オックスフォード大学教授の苅谷先生と、東京大学に所属し、ハーバード大
大分県立芸術文化短期大学における学生主導の多様な地域貢献活動の展開|大学の特長、ココにあり!#18
取材にあたって 大分県立芸術文化短期大学は、「県内唯一の公立短期大学として、県民の要望と期待に応える高等教育を推進する」をはじめとする5つの教育理念を有し、それらを達成するために、地域とのつながりを大切にしながら様々な活動を展開しています。今回は地域の活性化や国際交流の促進につながる「サービスラーニング」と、地域貢献とキャリア教育の両面における有意義な取組み「アートマネジメントプログラム」につい
『専門職養成の日本的構造』【ブックレビュー#35】
評価第2課の佐藤(圭)です。昨年4月に評価第2課へ異動してから早1年が経とうとしています。
評価第2課では、専門職大学院の認証評価と分野別評価(獣医学、歯学)を担っていますが、両者に共通するキーワードは「専門職」です。
そこで、今回はこの本を手に取りました。
本書の構成 本書は、「はじめに」、第一章~第一二章、終章からなります。第一章は「本書の分析枠組みと概要」であり、第二章から第一二章ま