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#学校
『教養としての「ラテン語の授業」――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』【ブックレビュー#34】
皆様こんにちは。総務部総務課に在籍しております、加々美と申します。2度目のブックレビューで、今回私が紹介する本はこちらです。
「ラテン語」は死語? 本書は、韓国出身で、東アジアで初めて、カトリック教会の司法権の最高機関であるロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士となり、その傍ら、ソウルの大学で教鞭をとるハン・ドンイル氏による著作です。内容は、著者の担当するラテン語講義に絡めて、ラテン語の格言
『未来人材と高等教育』【ブックレビュー#32】
初めまして。今年度8月より総務企画課に採用となりました玉水と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、私が今回ご紹介させていただくのは、こちらの本です。
【はじめに】 今回のブックレビューを執筆するにあたり、どのような本がよいか本協会の書庫で探していたところ、こちらの本のタイトルに興味を惹かれました。
なぜ惹かれたのかと言いますと、本協会広報誌『じゅあ』第71号(本年10月刊行)にお
『サヨナラ、学校化社会』【ブックレビュー#31】
こんにちは。総務企画課の蔦です。暑かった夏も過ぎ去り、「読書の秋」がやってきました。ブックレビューを書くのが2回目となる今回は、こちらの本をご紹介します。
学校化社会の問題 この本は、フェミニストとして名高い上野千鶴子氏によって書かれたものです。上野氏は女性学やジェンダー論が専門の社会学者ですが、「偏差値四流校」の大学からわが国トップの国立大学まで長きにわたる教育経験があり、いわゆる偏差値の高
『教育は何を評価してきたのか』【ブックレビュー#30】
今回で2巡目を迎えます!! こんにちは!総務企画課の藻利と申します。
2021年5月にスタートした「JUAA職員によるブックレビュー」ですが、冒頭の趣旨にある連載企画として、毎月本協会職員が順番に記事を投稿してきました。おかげさまで今回30本目を迎えるとともに、職員による連載も今回から2巡目を迎えます。
本連載は、「大学基準協会公式note」立ち上げとともに開始し、今では数少ない立ち上げ当
JUAA職員によるブックレビュー#28
評価事業部評価第1課の田山と申します。昨年入局し、大学と短期大学の評価を担当して2年目になります。
私が今回ご紹介するのは、こちらの本です。
ブックレビューを執筆するにあたってどのような本を選ぼうか、同期と本協会の書庫を探検していた際に、タイトルに惹かれて手に取ってみました。目次を見たところ、「もう、学力論争は終わった」という小見出しが目に入り、とても興味が湧いたため、この本を選びました
JUAA職員によるブックレビュー#25
評価事業部評価第1課の若林と申します。入局以来、一貫して大学評価に関わる業務に従事しております。
今回私が紹介させていただく本はこちらです。
この本を選んだ理由としては、これまで生きてくる中で活躍している人を見たときに、「実力って言ったって、その実力を身に着けられるような環境にいたからでしょうが」とでも言いたくなるようなことが何度もあったから、では決してなく、格差社会化の広がりが問題を顕
JUAA職員によるブックレビュー#22
こんにちは。評価事業部 評価第1課の中村と申します。入局して10年以上、本協会が実施するさまざまな評価事業に携わってきました。現在は、機関別認証評価(大学評価、短期大学認証評価)の担当をさせていただいています。
私は、学生時代に日本常民文化を専攻しており、人々の生活の中に残る文化から歴史を考察するため、さまざまな場所へフィールドワークに行きました。多くの人にインタビューをするなかで、どうしたら