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大学基準協会職員にアンケートしてみた!!PartⅡ

 いつも大学基準協会公式noteを応援していただきまして、ありがとうございます。
 今回、初の試みとして本協会職員に大学選びに関するアンケートを実施しました。
 前回の記事では、本協会の職員が「志望校選びで参考にしたもの」や、「大学へ行く意味」など、これから大学に進学する高校生にも参考になるような内容とともに、志望校選びにおいて本協会の「大学評価結果」が参考になることをお伝えしました。
 今回の記事は、そのPartⅡです! 大学の質保証団体である本協会の各職員は、一体どのような大学生活を送ってきたのでしょうか? 大学に関わる仕事をしながら、自身の大学生活を振り返ってどう感じているのでしょうか? アンケート結果から明らかにしていきたいと思います。

【大学時代に一番力を入れたこと/大学時代に戻れたら力を入れたいこと】

Q1:大学時代に一番力を入れたことは何ですか?

学業 10人(勉強・勉学などの類似ワードと「単位取得のための勉強」、「学科の勉強」、「ゼミ」など広義で「学業」に分類されそうなものを含む)
サークル/部活 4人
アルバイト 2人

(自由記述、複数回答者あり)

≪まとめ≫

  • 回答した職員の約半数が「大学時代に力を入れたもの(いわゆる「ガクチカ」ですね)として「学業」と回答しています。本協会の職員は、真面目な人が多いと言えますね(笑)。

Q2:もし、今、大学時代に戻れたら、一番力を入れたいことは何ですか?

学業 11人(勉強・勉学などの類似ワードと「専門の授業」など広義で「学業」に分類されそうなものを含む)
海外留学・旅行・語学の習得 3人     

(自由記述、複数回答者あり)

≪まとめ≫

  • このアンケートでも、半数以上の職員が、「学業」と回答しています。上記Q1「大学時代に一番力を入れたこと」でも「学業」、Q2「大学時代に戻れたら力を入れたいこと」でも「学業」と答えた方は4名いました。

  • 「学業」と分類した回答の中に、このような記述がありました。
    「純粋に勉強することに力を入れたいです。友人や先輩の意見に流されて 授業を選ぶことなく、自分の興味を掘り下げて学び、大学の制度を利用しながら色々な活動に取り組んでみたいです」
    「様々な経験をしたい」
    「卒業後のことを考えながら計画したい」
    以上の回答から、主体的に学び、積極的にさまざまな活動をすればよかったという気持ちを抱いている職員が多いと言えるかもしれません。

  • 本協会は、海外の質保証機関との連携を強化し、我々の評価が国際的にも通用するよう努めています。もし、今大学時代に戻れたら「海外留学」「語学の習得」に力を入れたいという回答には、このことが関係しているかもしれません。

【今の大学・大学生が羨ましいと思うところ】

Q3:自分自身が大学生だったころに比べて、今の大学・大学生が羨ましいと思うところはどんなことですか?

ICT化の進展に関すること 11人
教育内容に関すること 4人
学生支援に関すること 3人
ない 5人

(自由記述、複数回答者あり)

以下、それぞれの回答の一部を紹介します。

ICT化の進展に関すること

WEBで各種手続を行えるだけでなく、講義までも受けられる時代になったというのは本当に驚きです。私が大学生だった頃は、メールアドレスが付与されたくらいで、学生用のポータルサイトすらありませんでした。

休講の連絡がスマホに届くこと(大学に行って掲示板で休講を知る時代だったため)。      

情報へのアクセスのしやすさ(私が大学生の頃は、他大学の図書館から資料を取り寄せたりするのが大変で、時間もお金もかかっていましたが、今ではインターネットで国内外の情報に簡単にアクセスできるので羨ましいです)。

かなり対面に戻っているとは聞いているが、朝が弱い自分にとってはオンライン授業が羨ましい。

◆一方、ICT化の進展に関して、次のような回答もありました。

休講掲示など、大学が発信する情報を様々な媒体で受け取ることが出来る点は良いなと思う一方、情報過多であり、不必要な情報まで目に入ってしまったり、正しい情報を見極める力が求められている部分は、それなりの大変さがあるだろうと思う。

教育内容に関すること

教育改善にきちんと取り組んでいる。

アクティブラーニングなど、実践的な学びが充実していること。

授業評価ができて、教員に改善の要望を伝えられること。

学生支援に関すること

学生への支援が手厚いこと。

昔と比較にならないくらい就職支援が充実していることも羨ましいなあと思います。

大学の各種サービスが厚くなった。

≪まとめ≫

  • 世の中の流れと時同じくし、大学のICT化も進んできました。それは学生のデバイス保有率にもつながっています。スマホ保有率は2013年には90%を超え、現在は100%に近いと言われています。パソコン所有率はコロナ禍を機に急速に進み、2021年には90%を超えたという話もあります。そのため、こうした変化以前に大学を卒業した職員は、特にICT化の進展による大学の変化を意識したかもしれません。

  • 「教育改善に取り組んでいるところ」との回答は、大学評価を行う本協会職員ならではの視点のように感じました。大学の前向きな変革を感じ、評価しているのでしょう。

  • 前回の記事の通り、本協会の職員の多くは「もし、今、志望校を選ぶとしたら重視したいもの」に「支援体制の充実度」「教育体制の充実度」と回答しています。大学卒業後も本協会で大学に関わる仕事をする中で、昨今の大学の支援体制や教育体制の充実度を感じたのでしょう。支援体制の充実は、多様化する学生を大学がしっかりバックアップしていることの表れかもしれません。

【大学時代の学びや経験が仕事で役立っていると感じる時は?】

Q4:仕事をしていて、大学時代の学びや経験が役立っていると感じるのはどんな時ですか? 

文章作成に関すること 9人
経験から得た意識の変化に関すること 6人
コミュニケーションに関すること 2人

(自由記述、複数回答者あり)

ここからは、それぞれの回答の一部を紹介します。

文章作成に関すること

文章を書くことについては、学生時代に打ち込んだ経験が今でも役に立っていると感じます。また、学生時代に色々と悩んだり苦労した経験も、人間性を深めるうえでは必要だったと思います。

答えのない問題(答えが一つではない問題)に対し、資料や論文を読んで自分の考えをまとめ、レポートや卒論を書いた経験は、仕事の中でも「どうあるべきか、どうすべきか」を考えるうえで役立っているように思います。

物事を批判的にとらえ、分析する視点を持てたこと、それを文章等で表現しようとする姿勢を持てたことは、まさに本協会の事務局としての仕事に直結する姿勢なので、具体的に挙げることは難しいですが、仕事の様々な(あらゆる?)側面で役に立っていると思います。

経験から得た意識の変化に関すること

自分から動かなければ何も学べない学科にいたので、自発性、自律性といった部分では仕事において役立っているように感じる。

コミュニケーションに関すること

大学での学習内容よりも、サークル活動の経験が、協会内外の人とのコミュニケーションをとる際に役立っていると思います。

≪まとめ≫

  • 本協会職員は企画書や報告書等、日常的に文章を書く機会は多い方だと思います。学生時代、レポートを書く・論文を書くことを通してしっかり文章に向き合った個々の職員の経験が、本協会の事業を支える大きな力となっているのかもしれません。

  • 大学時代の人間関係は、高校時代のそれと比べてぐっと広がります。サークル活動での経験が仕事上でコミュニケーションを取る際に役に立ったと回答している人もいました。

~おわりに~

 今回紹介したアンケート結果「大学時代に一番力を入れたことは学業」(Q1)、「大学時代の学びや経験で役に立っていると感じるのは文章を作成している時」(Q4)から、膨大な量の文献にあたることや、文章を作成することを厭わない本協会の職員像が見えてきました。
 また、「今の大学はICT化が進み、教育内容や学生支援が充実しているのを羨ましく思う」という回答が多かったことから、職員は、卒業後も大学に関わる業務を通じて大学の変化を常に感じているのだと思います。
 以上、2回に亘って職員アンケートの結果を紹介してきました。読者の皆さんが大学について考えるきっかけになれば、そして、本協会の職員の素顔が少しでも伝われば幸いです。


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