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JUAA職員の仕事 #1 総務企画課編

 大学基準協会で働く職員は日々どのような仕事をしているのでしょうか?そんな疑問にお答えするため、今回新たに連載をスタートする「JUAA職員の仕事」では、各職員の担当業務の紹介やそれぞれの仕事の思い出、仕事に対する考えなどをインタビュー形式でお届けします。
 第1回目は、本協会の広報活動や自己点検・評価活動等を行う総務部総務企画課に所属の職員2名にお話を聞きました。

大学基準協会事務局組織図

職員自己紹介

Q:まずはお二人の本協会での経歴や担当業務を教えてください。

I:私は、新卒で入局後、総務企画課に配属となり今年で3年目を迎えます。主な担当業務は、広報誌「じゅあ」の発行、会員大学向けの「会報」の発行、公式HPやSNS、noteの運営等、広報に関するものになります。

T課長:私が入局したのは20年以上前になりますが、当時、本協会の事業規模は今よりずっと小さく、現在のようにいくつも部署がある状況ではなかったため、新人時代は、先輩職員をサポートするかたちでさまざまな業務に携わりました。これまでのキャリアを振り返ると、長い間評価業務に従事してきましたが、一昨年この総務企画課に異動し、現在は課長として本課を統括しています。主な業務としては、本協会の運営に関わる会員制度に関する検討や本協会自身の内部質保証活動の実施、さらには本協会の広報活動全般になります。 

Q:そもそも、お2人が本協会に入局したきっかけは何だったのでしょう?

I:私は大学で日本文学を専攻していました。当初は国語の教員を目指していましたが、就職活動を進めていくうちに、教員とは異なる立場から教育に携わる仕事がしたいと思うようになり、調べていく中で、本協会の存在を知りました。評価を通じて、大学をより良くしていこうとしていて、そうした活動が最終的に学生に対してより良い学びを提供することにつながる部分に魅力を感じて志望したのがきっかけです。

T課長:私の場合、就職活動中、営利を追求する企業よりも非営利の団体で社会のために仕事をしたいと考えていて、国際関係か教育関係の仕事に就きたいと思っていました。そうした中で、大学の就職課の方から紹介されたのが本協会でした。当時は認証評価が始まる前ということもあり、本協会に関する情報が少なく、大学の図書館で本協会の刊行物を読んだりしながら、具体的な活動内容について調べた記憶があります。大学の評価や、大学に関する調査・研究を通じて、日本の大学をより良くしていこうとする仕事にやりがいを感じて志望しました。

思い出に残る仕事(プロジェクト)について

Q:Iさんがこれまで総務企画課の業務に従事する中で、思い出に残る仕事(プロジェクト)は何ですか?

I:私は入局1年目に取り組んだ「大学基準協会公式note」の導入です。これをnote上で話すのもあれなのですが(笑)。 

Q:noteですか!どういった部分が思い出に残っていますか?

I:noteの導入を検討するにあたって、本協会では以前から紙媒体中心の広報活動を見直そうという動きがあって、何らかの方法で電子化への移行が必要とされていました。そこで、私の中で色々と検討してみて、文章作成が業務の中心である本協会の職員にとって、文章主体で情報発信可能なnoteが使いやすいと感じました。

と、ここまではそれほど大変ではなく(笑)、大変なのはここからでして、実際にnoteを導入したい!ということを上司や広報委員会(=本協会の広報活動を検討する大学教職員及び企業関係者で構成される委員会)に提案していく必要がありました。

提案用のプレゼン資料を作成していく中で、自分では何となくnoteの良さを分かっていたつもりでしたが、いざそのことを知らない人に説明するとなると、もっと自分自身でnoteのことを理解する必要があることに気づきました。そこで、noteの営業担当者と何度も打合せを行い、「何となく」の部分を徹底的に確認し、noteの良さを自身の中で明確にするようにしました。

その結果、プレゼン資料を何度も修正して、ようやく自分の納得できる資料ができあがりました。実際の説明では、導入への反対意見等は無く、むしろ積極的な活用を期待する声が多く挙がりました。

note導入に関する一連の仕事を通じて、情報の受け手の立場に立って物事を考え、伝えることの大切さを学びました。現在でもこのことを意識して仕事に取り組むようにしています。

例えば、「大学基準協会公式note」では、本協会の活動をご存じない方を読者として想定しています。記事の掲載にあたっては、そうした読者の方々にも理解いただける内容かどうかという視点から原稿の執筆や確認作業にあたっています。

Q:そうした思い出の詰まった「大学基準協会公式note」ですが、運営してみての感想をお願いします。

I:今お話しした経緯があって導入したので、掲載記事に「スキ」が付くなど、読者の方からのリアクションがあると素直に嬉しいです。

T課長:噂ですが、本協会を志望される方の中にもnoteの読者がいらっしゃるようです(笑)。本協会の活動を知るきっかけになっていれば嬉しいことですね。今後も掲載内容を充実させ、さらに多くの方に興味を持っていただけるよう運営していきたいです。

▼お二人が参加した開設1周年の座談会はコチラ

Q:お待たせしました。T課長の総務企画課における思い出に残る仕事(プロジェクト)は何ですか?

T課長:総務企画課に異動してまだ1年程度ですが、昨年度から担当している会員制度や会員サービスに関する検討業務になります。こちらは現在も進行中の業務になりますが、仕事のおもしろさ、難しさ、やりがいが凝縮されていると感じています。

Q:具体的な仕事のおもしろさ、難しさ、やりがいはどういったところでしょうか?

T課長:本協会は1947年の設立当初から、大学等を会員とする会員制により運営されてきました。今回の会員制度や会員サービスの見直しは、そうした協会の原点に遡って考える重要な仕事です。設立から今年で75年になる本協会ですが、これまで会員制度やサービスのあり方を見直す機会はほとんどなかったこともあり、会員制度の本質を考える作業に大きなやりがいを感じています。

また、この仕事の難しさとして、会員へのサービスの充実と事業の公益性とのバランスの問題があります。本協会は会員制の団体であるとともに、公益法人として公益性を追求して活動する団体でもあります。そのため、会員を増やし、満足度を高めるために会員限定のサービスを充実させれば、会員以外の社会一般に提供するサービスが限られてくる可能性があり、このバランスをどう保つかが難しいところです。

私は、仕事のおもしろさと難しさは、表裏一体の関係にあると思っており、難しさがある分、真剣に検討することで、今までにない画期的なアイデアが浮かび、それを実行するおもしろさにつながると思っています。今回の会員制度に関する検討は、苦しみながらも、まさにこのようなおもしろさを感じる機会になっています。

本協会で働くことの意義について

Q:本協会で働くことの意義についてどのように考えますか?

I:総務企画課で働くことについてになりますが、私の場合、広報誌の刊行、noteの運営、Twitter等での情報発信を通じて、高等教育に興味のある方々あるいは本協会の活動に興味のある方々とさまざまな関わりを持てることに仕事のやりがいや意義を感じています。

T課長:意義って難しいですね(笑)。本協会は歴史ある評価機関であり、本協会の活動が大学に与える影響は小さくないと思っています。そうした影響力のある団体において大学をより良くしていく仕事には、大きな責任とやりがいを感じています。また、本協会は、仕事で大学の教職員の方々と関わる機会がとても多いです。大学の人とつながり、大学の今を知り、これからの大学のあり方を見据えて、そこに本協会がどのように関わることができるのかということを絶えず考えて形にしていくことが、私の考える本協会で働くことの意義であるように思います。

今後の目標について

Q:最後にお二人の今後の目標を教えてください。

I:個人としての目標になりますが、もっと高等教育の動向や各大学の状況を知り、評価機関である本協会ならではの視点からそうした大学に関わる新たな知見や情報をより多くの人々に届けられるようにしていきたいです。

T課長:総務企画課としての目標になりますが、まずは広報活動のさらなる充実が挙げられます。一般的な大学や企業等と比べると、本協会の広報活動はまだまだ遅れていると感じています。ただ、その分伸びしろもあるということで、より多くの方々に本協会の活動を知っていただけるように引き続き努力していきたいと思っています。

また、会員制度の見直しに関連することとして、今後は会員大学への会員サービスをより充実させていき、本協会の会員になってよかったと思ってもらえるようにしたいと考えています。

(おわり)


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