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「大学の特長、ココにあり!」の裏側

 皆さん、こんにちは。
 大学基準協会公式noteでは、「大学の特長、ココにあり!」というシリーズで、大学の優れた取組みを取材した記事を掲載しています。

  今回は、この「大学の特長、ココにあり!」の取材の裏側をお届けしたいと思います。

「大学の特長、ココにあり!」とは

 本協会では、大学の教育研究活動等の質を保証するとともに、それらの改善・向上を継続的に支援することを目的として、大学評価を実施しています。大学評価の結果においては、評価基準への適合状況を表す「判定」や各基準の充足状況を記した「概評」のほか、「提言」という項目を定め、問題事項があれば「改善課題」「是正勧告」として指摘する一方で、優れた取組みが展開されている場合には「長所」として取りあげています。
 この「長所」では、他大学との比較ではなく、その大学の理念・目的との関わりや、独自性がある、あるいは先駆的であるといった観点から有意な取組みをピックアップしており、一般の方々、特に大学進学をお考えの方や高等教育に関心のある方にとっては、大学の状況を知る上で貴重な情報源になると思っています。
 そのため、私たちは、こうした大学の優れた取組みの数々をより多くの方々に知ってもらい、各大学の魅力を感じていただきたいと考えています。我々のこうした想いから、取材を通じて各大学の「長所」をより詳しく紹介する「大学の特長、ココにあり!」が始まりました。
 
▼評価結果の「長所」についてはこちらから検索できます

▼評価結果についてはこちらの記事でご紹介しています

取材の中で工夫している点

 大学の優れた取組みをより魅力的に伝えるために取材の中で工夫していることがあります。今回は、実際に伺っている3点の質問についてご紹介します。

①最初は「建学の精神」等に関する質問から

 大学への取材の最初の質問では、その大学の理念・目的(「建学の精神」や「建学の理念」「ミッション」とも)についてお伺いします。
 本協会の評価では、大学の理念・目的に沿った教育研究活動が行われているのかという点を重視しています。これは「長所」においても同様で、「長所」とする取組みは「当該大学の掲げる理念・目的の実現に資する事項であり、有意な成果が見られる(期待できる)もの」と定義されています。
 そのため、理念・目的と「長所」となった取組みの関係について、評価結果の内容に沿ってさらに詳しくお伺いします。具体的には、その大学の理念・目的に込められた想いについてお聞きし、「長所」となった取組みが理念・目的の達成にどう結びついているのかについてご説明いただくようにしています。

②工夫している点や今後の展望から大学の想いを聞き出す

 取組みの特長を詳細に見ていくために、中心となってその取組みを推進する教職員の方々に、工夫している点や今後の展望等について伺います。エピソードを織り交ぜながらお話しいただくことで、評価結果では文字数等の関係で記載できない取組みの特長の詳細をお伝えできるようにしています。
 また、取材の中で「学生のために教職員が一丸となって取り組んでいます!」「来年度からはさらに○○についても始めることになり、制度の一層の充実を目指しています!」という熱意のこもったお話をいただくことが多く、こうした評価結果の中では触れられない大学の取組みに対する想いもお伝えしたいと思っています。

③学生からの声を聞く

 取材する取組みは各大学の教育活動が中心ですので、取組みの成果や学生の反応を確認するという意味で、可能な限り学生からの声も聞くようにしています。具体的には、その取組みが学生にとってどのように有効であるのかといった質問や実際に取り組んでみての感想等をお伺いしています。
 これまで取材した大学の中では、実際に学生の方に参加いただいたケースもあり、取組みに参加したきっかけや感じたこと、成長できたこと等について質問する中でその取組みが学生の学びを充実させていることが窺えました。
 
 以上のように、「大学の特長、ココにあり!」では、実際に「長所」となった取組みに関わられている方々へのインタビューを通じて、それぞれの取組みの特長や教職員の方々の想い、参加する学生の方々の声等について掲載しているので、ぜひ評価結果と併せてご覧いただけると嬉しいです。

おわりに

 今回は「大学の特長、ココにあり!」の裏側ということで、取材において工夫している点を中心にご紹介しましたが、この取材記事を作成する中で最も大切にしていることは、「その大学の魅力をより多くの方々に伝えたい」という想いです。
 この想いを胸に、今年度も引き続き「大学の特長、ココにあり!」をお届けしますので、ぜひチェックしてください!