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JUAA職員によるブックレビュー

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#コラム

『教育は何を評価してきたのか』【ブックレビュー#30】

『教育は何を評価してきたのか』【ブックレビュー#30】

今回で2巡目を迎えます!! こんにちは!総務企画課の藻利と申します。

 2021年5月にスタートした「JUAA職員によるブックレビュー」ですが、冒頭の趣旨にある連載企画として、毎月本協会職員が順番に記事を投稿してきました。おかげさまで今回30本目を迎えるとともに、職員による連載も今回から2巡目を迎えます。

 本連載は、「大学基準協会公式note」立ち上げとともに開始し、今では数少ない立ち上げ当

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JUAA職員によるブックレビュー#29

JUAA職員によるブックレビュー#29

 評価事業部評価第1課の安田と申します。

 昨年の夏に入局し、およそ1年間、機関別認証評価(大学評価)の業務に従事しています。

 今回、ブックレビューを担当するにあたって選んだのはこの本です。

 本書の著者は、芝浦工業大学元学長の村上雅人先生です。

 芝浦工業大学は、2013年より文部科学省が実施してきた「私立大学等改革総合支援事業」の開始当初から10年連続で全てのタイプに採択されています

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JUAA職員によるブックレビュー#28

JUAA職員によるブックレビュー#28

 評価事業部評価第1課の田山と申します。昨年入局し、大学と短期大学の評価を担当して2年目になります。

 私が今回ご紹介するのは、こちらの本です。

 ブックレビューを執筆するにあたってどのような本を選ぼうか、同期と本協会の書庫を探検していた際に、タイトルに惹かれて手に取ってみました。目次を見たところ、「もう、学力論争は終わった」という小見出しが目に入り、とても興味が湧いたため、この本を選びました

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JUAA職員によるブックレビュー#27

JUAA職員によるブックレビュー#27

 評価事業部評価第1課の佐藤(雪)と申します。
 大学基準協会には昨年度入局し、主に大学評価に係る業務に従事して2年目になりました。

 業務を通じて大学の教職員の方々とお話しするなかで、昨今のリベラルアーツ教育への注目の高まりを感じる一方で、データサイエンスや医療・福祉関係などの仕事に直接つながるような専門的教育の需要も高まっているように感じています。
 私自身が大学生の頃に中心的に学んでいたの

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JUAA職員によるブックレビュー#26

JUAA職員によるブックレビュー#26

 評価研究部企画・調査研究課の荒川と申します。昨年入局し、評価に関するシンポジウム等の企画や各種調査研究を行っております。

 今回ご紹介させて頂く本は、コロナ禍で大学院生活を送っていた際に見つけた一冊です。

 中々すごいタイトルですね(笑)。著者のリッチ・カールガード氏はハーバード大学卒業後、ビジネス誌「フォーブス」の発行人にまで上り詰めました。一見、「早期に」成功したビジネスパーソンのように

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JUAA職員によるブックレビュー#25

JUAA職員によるブックレビュー#25

 評価事業部評価第1課の若林と申します。入局以来、一貫して大学評価に関わる業務に従事しております。

 今回私が紹介させていただく本はこちらです。

 この本を選んだ理由としては、これまで生きてくる中で活躍している人を見たときに、「実力って言ったって、その実力を身に着けられるような環境にいたからでしょうが」とでも言いたくなるようなことが何度もあったから、では決してなく、格差社会化の広がりが問題を顕

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JUAA職員によるブックレビュー#24

JUAA職員によるブックレビュー#24

 こんにちは。評価事業部評価第2課の本宮と申します。これまで、総務、大学評価を経て現在は専門職大学院認証評価及び分野別評価の業務に携わっております。
 私は学生時代、女子大に通っていました。大学では日本史を専攻しており、世間のイメージでいう「女子大の華やかさ」とは距離を置いたところにおりましたが、結構居心地が良かった思い出があります。はたから見ると特殊な環境に見えますが、必然的に学内のあらゆること

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JUAA職員によるブックレビュー#23

JUAA職員によるブックレビュー#23

 こんにちは。評価事業部評価第1課の新海と申します。
 入職後5年間、大学と短期大学の評価を担当してきました。

 今回私が選んだ本はこちらです。

 私は大学では政策学を学んでいたのですが、もともと心理学やカウンセリングというものにも興味があり、今回こちらの本を手に取ってみました。

 本書は、大学で学生相談を担うカウンセラーの方々が書かれた本です。
 大学に入ることが特別なことではなくなった今

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JUAA職員によるブックレビュー#22

JUAA職員によるブックレビュー#22

 こんにちは。評価事業部 評価第1課の中村と申します。入局して10年以上、本協会が実施するさまざまな評価事業に携わってきました。現在は、機関別認証評価(大学評価、短期大学認証評価)の担当をさせていただいています。
 私は、学生時代に日本常民文化を専攻しており、人々の生活の中に残る文化から歴史を考察するため、さまざまな場所へフィールドワークに行きました。多くの人にインタビューをするなかで、どうしたら

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JUAA職員によるブックレビュー#21

JUAA職員によるブックレビュー#21

 こんにちは。総務部総務課の坂上と申します。総務課にて、主に法人運営や人事関係の業務を担当しております。

 ブックレビューもついに20回を超えましたね。今回は、近年大学教育の話題でよく耳にするリベラルアーツについて取り上げます。言葉は知っているけれど、実際の大学においてどのように扱われているかイメージが沸きにくい人もいるかもしれません。

 そこで、こちらの本を紹介します。

 本書は、リベラル

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JUAA職員によるブックレビュー#20

JUAA職員によるブックレビュー#20

 評価研究部の原と申します。2004年に入局して、総務→認証評価→国際化と、各部署を転々として働いております。
 さて、新設された国際企画室に異動して、早5年。このブックレビューを書くにあたり、自分の業務の振り返りも兼ねて、『大学評価の国際化』(財団法人大学基準協会企画・編集)(エイデル研究所、2003年)という本を選びました。

 こちらは、内定通知を受け取った後しばらくして大学基準協会から送付

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JUAA職員によるブックレビュー#19

JUAA職員によるブックレビュー#19

 評価事業部評価第1課の串田と申します。主に大学評価に係る業務を担当しています。

 本協会の大学評価では、毎年9月から10月にかけて、評価申請大学を対象とした実地調査を2日間かけて行います。現在このシーズンが佳境を迎えています。
 実地調査では、評価の正確性や妥当性を高めるために、大学関係者と評価者の面談等を通じて、必要な情報や資料を収集していきます。そのなかでは、人と人の対話において相手から何

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JUAA職員によるブックレビュー#18

JUAA職員によるブックレビュー#18

 こんにちは。評価研究部国際企画室の伴野と申します。
 大学基準協会に入局して12年目となりますが、大学及び大学院では心理学を専攻し、実験とレポートをこなす日々を送ってきました。

 今回は、論文執筆のために専門書を読むという生活を送っていた学生時代、このような本に出会えていたら、また違った考え方ができたのでは、と思わされた一冊をご紹介します。

 著者の苫野氏は兵庫県出身の哲学者・教育学者で、熊

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JUAA職員によるブックレビュー#17

JUAA職員によるブックレビュー#17

 評価研究部企画・調査研究課の加藤と申します。各種事業の企画や調査研究事業を担当しています。
 今回私がご紹介する本はこちらです。

 長年、我が国においては、大学の教育改革に関する議論がなされ、「2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」(平成30年11月26日中央教育審議会)においても、「真に教育の質の充実を図るためには、教員が教育者としての責任をこれまで以上に自覚し、自己の教授

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