大学基準協会公式note

大学の評価を行っている公益財団法人大学基準協会の公式アカウントです。「もっと身近に」「…

大学基準協会公式note

大学の評価を行っている公益財団法人大学基準協会の公式アカウントです。「もっと身近に」「もっとわかりやすく」をモットーに、大学のことや私たちの取組み等を発信していきたいと思います。

マガジン

  • JUAA職員によるブックレビュー

  • 3分で知る!大学の今

    社会や経済が急激に変化する中で、大学における教育研究のあり方も大きく変化しています。「3分で知る!大学の今」と題した本マガジンでは、評価を通じて多くの大学を見て来た大学基準協会職員が、変化する大学の「今」をわかりやすくお伝えしていきます。

  • 大学の特長、ココにあり!

  • 基準協会コラム

  • 特集:もっと知りたい!教えて、大学評価のこと!

    このシリーズでは、大学評価のことをもっと皆さんに知っていただくために、評価機関だからこそお伝えできる情報をいろんな観点からお届けいたします。

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最近の記事

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大学基準協会、noteはじめます。

 はじめまして。大学基準協会と申します。  私たちは、大学等の評価を行っている団体で、1947年の設立以来、これまで70年以上にわたって、大学のために、ひいては学生のために、「大学をより良くしたい!」という強い想いで大学を支援してきました。  私たちの理念に賛同してくださっている会員大学は、日本の全大学の半数以上に上ります。ただ、私たちの活動は、まだまだ世の中の人に知られていないというのが現状です。  そこで今回、このような私たちの活動をもっともっと多くの方々に知ってい

    • 『東京大学の式辞 歴代総長の贈る言葉』【ブックレビュー#37】

       入局31年目の田代と申します。いきなりで恐縮ですが、私は人前で話をするのが苦手です。職歴がある程度長くなると、人前でお話しする機会もそこそこ出てくるものですが、私は人見知りのうえに極度のあがり症なため、そのことに非常な苦手意識があります。そんな私が今回ブックレビューに選んだのは、石井洋二郎氏の『東京大学の式辞』です。 はじめに 本書を選んだ理由としては、本協会の理事や調査研究プロジェクトのメンバーをお務めくださった石井先生と接する機会をいただき、高潔でありつつ決して偉ぶら

      • 「三つのポリシー」から見える、大学の個性・特徴|3分で知る!大学の今 #4

        まず、三つのポリシー(方針)を知ろう! 今、どの大学でも「三つのポリシー」を定めていることは、ご存知でしょうか? 三つのポリシーとは、①学位授与方針、②教育課程の編成・実施方針、③学生の受け入れ方針の総称です。  何だか難しそうな名前ですが、以下に、それぞれの方針をわかりやすくご紹介します。 ①学位授与方針→ディプロマ・ポリシー(以下DP)  三つのポリシーの要であり、大学が学生にディプロマ(=学位)を授与する上で、学生に身に付けることを求める知識、技能、態度といった、学

        • 『大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起』【ブックレビュー#36】

           評価事業部評価第1課の山越です。  2度目のブックレビューを書くこととなり、なるべく読みやすそうで、かつ面白そうな本にしたいと思い、本協会の書庫に立ち寄って手に取った本がこちらです。 本書の構成 これまで本協会が行ってきたブックレビューにおいて、苅谷先生の著書は第9回と第28回でも取り上げています。  今回私が選んだこの本は、オックスフォード大学教授の苅谷先生と、東京大学に所属し、ハーバード大学でも教鞭をとったご経験を有する吉見先生の対談形式で展開されます。  本書は全

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        • 大学基準協会と私
          1本

        記事

          大分県立芸術文化短期大学における学生主導の多様な地域貢献活動の展開|大学の特長、ココにあり!#18

          取材にあたって 大分県立芸術文化短期大学は、「県内唯一の公立短期大学として、県民の要望と期待に応える高等教育を推進する」をはじめとする5つの教育理念を有し、それらを達成するために、地域とのつながりを大切にしながら様々な活動を展開しています。今回は地域の活性化や国際交流の促進につながる「サービスラーニング」と、地域貢献とキャリア教育の両面における有意義な取組み「アートマネジメントプログラム」についてお話を伺いました。 今回取材する取組みについて(2022年度「大分県立芸術文

          大分県立芸術文化短期大学における学生主導の多様な地域貢献活動の展開|大学の特長、ココにあり!#18

          『専門職養成の日本的構造』【ブックレビュー#35】

           評価第2課の佐藤(圭)です。昨年4月に評価第2課へ異動してから早1年が経とうとしています。  評価第2課では、専門職大学院の認証評価と分野別評価(獣医学、歯学)を担っていますが、両者に共通するキーワードは「専門職」です。  そこで、今回はこの本を手に取りました。 本書の構成 本書は、「はじめに」、第一章~第一二章、終章からなります。第一章は「本書の分析枠組みと概要」であり、第二章から第一二章までは、章ごとに医師、法曹、大学教員、看護師、管理栄養士、社会福祉士等の具体的な専

          『専門職養成の日本的構造』【ブックレビュー#35】

          大学の質保証とアフター・ケア―「改善報告書」の変遷を辿って

           大学基準協会(以下、「本協会」といいます。)では、「会員の自主的努力と相互援助によって、わが国における大学の質的向上を図るとともに、大学の教育研究活動等の国際的協力に貢献する」ことを目的として、各種評価を始めとした大学等における教育の質保証活動を支援する取り組みを行っています。「大学の質的向上を図る」ために、本協会が力を入れているものの1つとして、各種評価に対するアフター・ケアの取り組みが挙げられます。  現在、筆者が担当している機関別認証評価(大学評価・短期大学認証評価

          大学の質保証とアフター・ケア―「改善報告書」の変遷を辿って

          #5 大学選びや進路指導における大学評価結果の活用方法

          ※本記事は、2023年11月に開催した「大学進学セミナー」における静岡県立浜松北高等学校の大村勝久先生によるご講演内容をもとに本協会で構成したものです。 はじめに 大学数の増加や入試制度の多様化などで、高校生の大学選びは以前よりも複雑になってきています。せっかく入った大学を中退する学生が年間約6万人いることや、中退はしないまでも大学に馴染めないケースも少なくないことから、自分に合った大学選びの重要性はますます高まっています。  大学選びにおいては、信頼できる情報を得て、興味

          #5 大学選びや進路指導における大学評価結果の活用方法

          『教養としての「ラテン語の授業」――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』【ブックレビュー#34】

           皆様こんにちは。総務部総務課に在籍しております、加々美と申します。2度目のブックレビューで、今回私が紹介する本はこちらです。 「ラテン語」は死語? 本書は、韓国出身で、東アジアで初めて、カトリック教会の司法権の最高機関であるロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士となり、その傍ら、ソウルの大学で教鞭をとるハン・ドンイル氏による著作です。内容は、著者の担当するラテン語講義に絡めて、ラテン語の格言や古代ローマ人の文化習俗をテーマに複数の章が設けられ、それぞれに著者の解説が述べ

          『教養としての「ラテン語の授業」――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』【ブックレビュー#34】

          立命館アジア太平洋大学における多文化環境での学びを成功させる「多文化協働ワークショップ」と「ピア・ラーニング」|大学の特長、ココにあり!#17

          取材にあたって 立命館アジア太平洋大学は、開学時に「立命館アジア太平洋大学開学宣言」の中で明示した「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念とし、留学生の積極的な受け入れなどを通じて、多文化環境における特色ある教育活動を展開しています。  今回はそうした理念を具現化した2つの取組み―多文化での学びを成功させるための初年次必修科目「多文化協働ワークショップ」と、同ワークショップ等に学生を支援スタッフとして配置し学生同士が学び合う「ピア・

          立命館アジア太平洋大学における多文化環境での学びを成功させる「多文化協働ワークショップ」と「ピア・ラーニング」|大学の特長、ココにあり!#17

          大学基準協会 会長インタビュー

          大学基準協会 会長/津田塾大学 学長 髙橋裕子先生 略歴 髙橋会長の歩んで来た道――最初に、先生のご専門と研究内容について、教えてください。 髙橋(敬称略):母校である津田塾大学の英文学科では、アメリカ研究に興味を持ち、アメリカの歴史、社会、文化、文学、政治、経済など、アメリカに関することを多角的に学びました。その後、アメリカ研究の先生がたくさんいらっしゃった筑波大学大学院に進学し、提携校であったカンザス大学への留学によって、それぞれ修士と博士の学位を取得しました。  主

          大学基準協会 会長インタビュー

          『日本思想大系4 最澄』【ブックレビュー#33】

          はじめに―あらゆる世界は苦に満ち安らかでいられるものでなく、あらゆるものの生涯は災いばかりで快いものでない―  いきなり何を書き出すのかと思われたことでしょう。苦に満ちているなどと言い出したのは、これが今回評するものの冒頭部分だからです。評価研究部企画・調査研究課の松坂が今回取り上げるのは、『日本思想大系』(岩波書店)全67巻の第4巻です。 「願文」とは この巻は一巻丸ごと伝教大師最澄の文を収めるものになっていて、大師の思想を直に知るのに好適なものとなっています。「温故知

          『日本思想大系4 最澄』【ブックレビュー#33】

          大学進学セミナーを開催しました

           2023年11月18日に、高校教員を対象とした大学進学セミナーをオンラインで開催しました!  大学基準協会が高校教員向けのセミナーを開催するのは初めてのことでしたが、たくさんの高校教員の方にお申込みいただきました。 講演内容 講演①「新たな時代に向けて変化する大学の今~高・大・社接続に向けて~」では、株式会社リクルート 進学総研所長/『カレッジマネジメント』 編集長の小林 浩 氏より、第4次産業革命やグローバル化等によって大学は新たな社会課題への対応が求められ、3つの方

          大学進学セミナーを開催しました

          「学ぶ」と「働く」をつなぐ―大学におけるPBL|3分で知る大学の今 #3

          「PBL」とは? 突然ですが、クイズです!  教育の用語で、「P」で始まるアルファベット3文字の言葉と言えば、何でしょう?  多くの方は「PTA」を思い浮かべるかもしれませんね。では、「PBL」という言葉はご存知でしょうか? PBLとは、「Project(またはProblem)Based Learning」の略語で、課題解決型学習などと呼ばれています。学習者が問題を見つけ、解決する能力を身に付ける実践的な学習方法で、近年、大学をはじめ、小・中・高校の教育現場で広く取り入れら

          「学ぶ」と「働く」をつなぐ―大学におけるPBL|3分で知る大学の今 #3

          『未来人材と高等教育』【ブックレビュー#32】

           初めまして。今年度8月より総務企画課に採用となりました玉水と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。  さて、私が今回ご紹介させていただくのは、こちらの本です。 【はじめに】 今回のブックレビューを執筆するにあたり、どのような本がよいか本協会の書庫で探していたところ、こちらの本のタイトルに興味を惹かれました。 なぜ惹かれたのかと言いますと、本協会広報誌『じゅあ』第71号(本年10月刊行)において、生成AIをテーマにした座談会の記事を掲載したこともあり、生成AI等のテクノ

          『未来人材と高等教育』【ブックレビュー#32】

          明治学院大学における教育理念“Do for Others”に基づいた学生支援と社会貢献への取組み|大学の特長、ココにあり!#16

          取材にあたって 明治学院大学は、建学の精神「キリスト教による人格教育」のもと、創設者の生涯を貫く信念“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念に掲げ、これを達成するために、さまざまな教育活動を展開しています。  今回はそうした理念を具現化した2つの取組み―支援を必要とする学生への「ピア・サポート」、大学での学びとボランティア実践を融合し、学びの深化を目指す「ボランティア・サティフィケイト・プログラム」についてお伺いしました。 今回取材する取組みについて(20

          明治学院大学における教育理念“Do for Others”に基づいた学生支援と社会貢献への取組み|大学の特長、ココにあり!#16